天気予報は暴風のち…Love!?
あいつ、待ってんのかな?

それとも俺の脅しになんか屈しない?

どっちの目が出るのかすら楽しみで、ついニヤけちまう。



『2年B組』

ドアの上に掲げてあるクラス名を見上げて、ひょいと教室を覗くと……。



いるじゃねーか。

余程、カレシに知られるのがイヤなのか。

そんな思いがふと過ったがすぐにかき消えた。

俺の気配を感じたのかグラウンドを眺めていた後ろ姿がこちらを向く。

ドアを閉めると俺はオンナに近づいた。

「ここにいるってコトは…カレシに内緒にしててくれって…コトだよな?」

俺と目を合わす事なく視線を下げているオンナはホンの僅か顎を引いた。

「そんな好きなんだ?」

俺の質問に意外そうな顔で見上げる。

「……誰だって知られたくないでしょ…」

「俺は気にしねーけど」

「そんな事より…私はどうすればいいの?」

俺にすれば、あの場で生意気なこいつをへコませてやれれば十分だった。

呼び出したのに大した理由はない。
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