天気予報は暴風のち…Love!?
「保健室にもいないし、ずいぶんあっちこっち探したんだ。それでまさかと思いつつ屋上に行くと…ね。あ、先生には具合が悪いって言っておいたから。だから何も言われなかっただろ?」

輝くんがどこから私と愁の話を聞いたのかはわからない。

けれど、この冷静さは何?

「知ってるなら…。終わりにしてほしいの…」

「嫌だよ。不良と俺を天秤にかけて不良を取ったなんて。俺、恥ずかしくて学校来れないよ」

ため息混じりに言う輝くんからは私への想いは微塵も感じられない。

「じゃあ、私の事どんなに悪く言ってくれてもいい。輝くんが恥ずかしくないように」

「不良に女を奪られたってのが既に俺のプライドを傷つけてるんだよ」

「キャッ」

私を壁に押しつけて憎々しげに睨む輝くん。

「あの不良のどこがいいの?ああ、キスが巧いとか?」

「違…」


「違わないだろ?濃厚なキスしてたじゃん」

見られてた!?
思わず頬が熱くなった。
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