天気予報は暴風のち…Love!?
「え?」

「わかったって言ったんだよ」

驚く私に輝くんは続けた。

「果穂が今、あいつが好きなんだっていうのはわかった。でも別れない。これは果穂のためでもあるんだから」

意味がわからない…。
別れないのが私のため?
輝くんのためでしょ? 

「俺は果穂を大事にしてたつもりだよ。でも果穂があいつの方がいいって言うなら今はそれで構わない。絶対果穂は戻ってくるってわかってるし」

「どう…いう事?」

「あいつにとって果穂は珍しいオモチャだ。飽きたらポイ…かな。そんな果穂を慰められるのは俺しかいないだろ?」

「そんな事ない…」

輝くんの言葉に不安を煽られて小さく呟いた。

「ま、いいさ。しばらくあいつと過ごせばわかる。俺はいつでも果穂を待ってるから」


輝くんが教室を出たとたん、足から力が抜けて座り込んだ。


結局、ちゃんと別れるって確約を取れなかった。
逆に不安を植え付けられて…。

だめだよ。
ちゃんと愁を信じるんだ。
信じるんだ…。
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