天気予報は暴風のち…Love!?
ニヤニヤしながら二人に近づこうとする豊に後ろから声をかけたが止まる様子はない。

こーゆーの好きだもんなぁ…。

「今日の親切なカノジョじゃん。ナニ?カレシ?」

驚いたように目を見開いたオンナにオトコが訝しげな目を向ける。

関わりたくないのか無言のオンナに代わってオトコが口を開く。

「何か用ですか?」

「べっつにー。親切で可愛いカノジョっていいねー」

「豊。もー行こうぜ。時間なくなっちまう」

「おー」

豊を促して背を向けた俺の目の端にオンナの非難するような表情が映る。

その顔は『関わるんじゃなかった』と言っていた。
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