天気予報は暴風のち…Love!?
「愁って…えっちだよね…。一番最初だってさ…」

最初?
あー、無理矢理キスした事言ってんのか?

「あれは、お前が生意気だったからだろ」

「それならそう口で言えばいいのに」

思い出したのかますます頬を赤らめる果穂はスゲー可愛い。

「だから口で教えてやったろ?」

「それがえっちなんじゃない」

「果穂。お前、今どきキスぐらいでえっちなんて言うヤツいねーぞ?」

「う…」

反論出来なくなったのか言葉に詰まる。

「果穂が真面目で純情だってのはよ――くわかったよ」

頭を撫でると嬉しそうに笑う。
それが俺をそそるんだってのがわかってねーんだよな。

俺の方がツライわ…。



予鈴のチャイムが聞こえて立ち上がった果穂はスカートの埃を払う。

「愁?」

「へいへい」

果穂と付き合うようになってから、以前より授業に出ている。

正直、授業に出てもわかんねーし寝てるだけなんだけど、果穂に言わすと出てるだけでもマシなんだそーだ。

ま、果穂に言われちゃ仕方ねーよな。
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