天気予報は暴風のち…Love!?
・雨と涙
果穂と過ごす毎日は穏やかで満たされてる。
それまでは毎日が面白くなくて、だらだらと過ごしたり喧嘩したり。
豊にも『すっかり丸くなっちゃって』と言われる始末。
でも、俺はこんな毎日がイヤじゃない。
俺がそう思ってるのと同じように果穂も思ってるといいな。
珍しく一緒に学校から帰った日。
駅を出ると急な通り雨に合って、傘を持っていなかった俺達はどーにか雨宿りをする場所を見つけた時には思い切り濡れてしまった。
「あんなに晴れてたのに嘘みたい」
ハンカチで俺を拭きながら口を尖らせてボヤく果穂の髪から雫が落ちている。
「俺より自分拭け。風邪ひくぞ」
ハンカチを取り上げて果穂を拭こうとすると、既に絞れるぐらい濡れている。
このままじゃホントに果穂が風邪ひいちまう。
「……来い」
「え?」
止まない雨の中、果穂の手を掴んで走りだした。
それまでは毎日が面白くなくて、だらだらと過ごしたり喧嘩したり。
豊にも『すっかり丸くなっちゃって』と言われる始末。
でも、俺はこんな毎日がイヤじゃない。
俺がそう思ってるのと同じように果穂も思ってるといいな。
珍しく一緒に学校から帰った日。
駅を出ると急な通り雨に合って、傘を持っていなかった俺達はどーにか雨宿りをする場所を見つけた時には思い切り濡れてしまった。
「あんなに晴れてたのに嘘みたい」
ハンカチで俺を拭きながら口を尖らせてボヤく果穂の髪から雫が落ちている。
「俺より自分拭け。風邪ひくぞ」
ハンカチを取り上げて果穂を拭こうとすると、既に絞れるぐらい濡れている。
このままじゃホントに果穂が風邪ひいちまう。
「……来い」
「え?」
止まない雨の中、果穂の手を掴んで走りだした。