天気予報は暴風のち…Love!?
「愁…?」

驚く果穂の髪を撫で、その手を頬に滑らせた。

ついばむようにキスをし、頬にも額にも瞼にもキスを落とす。

「愁…擽ったいよ…」

照れたように笑う果穂の頬から首筋、鎖骨へと指を滑らせると、その指を咎めるように掴もうとする。

反対に果穂の指を絡め取り、トレーナーの中へと片手を入れた。

「愁…!」

俺を見上げて首を横に振る果穂に構わず、指はトレーナーの中を這い回る。

「愁…ッ…!」

「果穂…シたい…」

「ま…待って…!」

「待てねーって」

「しゅ……」

キスで果穂の唇を塞ぎ、ブラのホックを外す。

「ん!ん――!」

トレーナーの上から俺の手を抑えて逃げようとする果穂の目に涙が光る。


その涙が俺を正気に返らせた。

急いで手を抜くと果穂の上から退く。

素早く起き上がった果穂は腕で胸を庇ってる。

「ごめん…」

果穂に触れようと手を伸ばすと、その手を払われた。

「果穂…?」

「帰る…。制服返して」

「まだ濡れて…」
「いいの!」


涙をためた目で睨む果穂に黙って制服を渡した…。
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