天気予報は暴風のち…Love!?
「顔が引きつってる」

「そんな事ない…」

「あいつと喧嘩でもしたの?」

「してないってば」

からかうような口調の輝くんに落ち込み気味な私は少し苛立った。

「ふーん。ま、果穂とあいつじゃ全然違うから合わないんじゃない?」

これ以上、輝くんの言葉を聞きたくなくて席を立つと廊下に出た。

その私を輝くんが追ってくる。

「果穂」

私の腕を掴んで、耳打ちされた輝くんの言葉に固まった。

「もしかして、押し倒されたとか?」

返事をしない私にさらに追い討ちをかける。

「それで拒否っちゃったとか」

「どうして…」

「そんなのわかるよ。だってあいつ果穂の身体目当てじゃん?そりゃ許さなきゃ嫌われちゃうよ」

私の不安を見事に言い当てられてさらに落ち込む。

「だから言っただろ?あいつにとったら果穂は珍しいオモチャだって」

輝くんの一言一言が胸に刺さる。

「多分あいつ冷たい態度とるよ」

無言で輝くんの手を振り払うと泣き出しそうになるのを堪えて廊下を走った。
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