天気予報は暴風のち…Love!?
冬の冷たい外気が直接肌に触れる。

「しゅ…!止め…て!」

愁の唇がはだけられた胸元にキスを落としていく。

「ヤだッ!止めてよ!」

「うるせーなー。嫌われたくねーなら黙ってな」

愁の言葉に思わず唇を噛みしめた。

嫌われたくない…。
だけど、愁は私の気持ちは無視なの…?
私が嫌でも我慢してればいい?

『身体目当て』

そう言った輝くんの言葉が心にどんどん深く刺さる。




「お前、やっぱりバカだな」

さっきまでの強引さがなくなって、フワッと抱きしめられた。

「え…?」

「お前のバカさ加減に怒ってる」

怒ってるって言ったのに少し微笑んでる愁に緊張の糸が切れて涙が零れる。

「愁…?」

「ごめんな」

涙を拭いながら謝る愁に首を横に振った。
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