天気予報は暴風のち…Love!?
嫌われちまったかなぁ…。

空を見上げて、そればかりが気になる。

「暗いじゃん」

こんな時に豊かよ…。

「あれ?果穂チャンは?」

「何か用?」

「べっつにー」

何だよ?変なヤツだな。





俺の隣に座り込む豊が遠慮がちに口を開いた。

「この前果穂チャン、真面目カレシくんといたぜ?」

は?

横目で豊を見ると珍しく真面目な顔をしていた。

マジかよ…。

「お前ら喧嘩でもしたの?」

喧嘩…という訳じゃない。
俺が果穂を気遣ってやれなくて一方的に傷つけただけだ。

「さぁな」

豊に愚痴るのも情けねーし言葉を濁した。

「真面目カレシくんに何か言われてたみてーだったけど」

「ふーん」

果穂の考えてる事がわからねー。

あいつとヨリを戻す気なのか?

「お前さー、果穂チャンに襲いかかっちったんじゃねーの」

冗談めかした豊の言葉が図星で返事も出来ねー。

「え…マジ…?」

マズイ事を言ったというように豊は手で口を抑えた。
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