天気予報は暴風のち…Love!?
「お前のそれ、悪い癖」

「だってさ、あーんな真面目カップルでもヤるコトヤッてんのかなって想像すると可笑しくね?」

「エロオヤジの発想じゃねーの」

想像力と妄想を最大限に膨らませている豊にちょっと呆れる。

「どーせ俺の頭ん中はそーゆーコトで占められてんの。悪い?」

豊はガムを口に放り込んだ。

ま、俺には縁のないタイプのヤツらだ。
向こうだってそう思ってるだろーしな。

俺達と真面目カップルは車両の両端に別れて乗り込んだ。









授業中の静まり返った廊下をプラプラ歩いてると、向かいから小走りで誰かが来た。

だんだん距離が縮まり、胸にプリントの束を抱え込んでいるのは昨日の真面目オンナ…。

俺を見て足が止まる。

俺が止まる事なくすれ違おうとするとオンナから声がかかった。

「昨日……昨日みたいな事はもう止めて…」

は?

すぐに思い当たる事がなくて首を傾げる俺をキッと睨む。
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