天気予報は暴風のち…Love!?
壁ぎわに押しつけると小さく悲鳴を上げた。

顎を掴んで無理矢理唇を重ねる。

身体を強ばらせてギュッと結んだ唇に何度もキスをした。




「これはカレシに言えねーだろ?」

その場にへたり込んでしまったオンナの頭上から鼻で笑い言ってやる。

「俺から詳し―くカレシに説明してやってもいいんだぜ?」

「…卑怯者…」

さっきの勢いが嘘みたいに沈んだ声で俺を罵倒する。

「卑怯者、結構。お前が売った喧嘩を買っただけだろ。……カレシに説明されたくなきゃ放課後教室で待ってろ」

俯くオンナにさらに追い討ちをかける。

「もちろん、お前がカレシにちゃーんと説明するんなら待ってなくてもいーぜ?じゃーな」

生意気なオンナを粉砕して気分がよくなった俺は鼻歌混じりにその場を離れた。
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