二度目の初恋
Story 1
悲しい初恋
カランカラン―――♪
「いらっしゃいませ~!何名様ですか?」
夕飯時のファミレスで
私、
宮下 千智 (ミヤシタ チサト)は
必死に働いていた。
「宮下さん!早くオーダー聞いてきて!!」
主任からせかされる。
「はいっ!!」
(ちょっと待ってよ…私だって忙しいのに)
今年の春、
高校2年になる私は
春休みのバイトとして
働き初めたばかりだ。
まだまだ新人なのに
人手不足のおかげで
毎日こきつかわれている。