二度目の初恋
現れた彼
「―――千智?大丈夫?」
突然の出来事に
唖然としていた私は
叶多の言葉で我に帰った。
「…あ、うん。ひ、久しぶり。びっくりした…」
「だろ?俺、今年の春からこっちに帰ってくるんだ。」
「え…?」
「それで、帰ってきてから千智の家に行ったら、ここにいるって聞いたから。」
「そ…そうなんだ…っ」
わからない。
頭がパニック状態だ。
「なぁ、何時に仕事終わんの?」
「え?10じだけど…」
「なら、それまで待っててもいいか?」