卒業の先に~俺達の関係はこれから~

当日の放課後、誰にも見付からないように急いで体育館裏へと向かう。


期待と不安で落ち着かない俺は、何故か落ちていたボールを壁に向かって蹴りながらあいつを待っていると、いつの間にかあいつが立っていた。


『よぉ…』

近付きながら手を挙げて言う。

「うん……」

俯く天宮。

『…………』

「…………」


しばらく続く無言にどうしたら良いのか焦る。


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