卒業の先に~俺達の関係はこれから~

『…あの、これ!』

すると、急にそう言う天宮。

その手には綺麗にラッピングがされたもの…。

俺の名前と同じ空色のラッピング…。

もしかしてそれを考えてこの色にしたのか?

すっと手からそれを受け取ると、びっくりしたような顔をした天宮と目があってしまい、すぐ反らす。

嬉しいのに、素直じゃない俺はぶっきらぼうに…

「…サンキュ」

そう言うのが精一杯。

それだけなのに、耳が熱かった……。



< 5 / 15 >

この作品をシェア

pagetop