卒業の先に~俺達の関係はこれから~
『…あの、これ!』
すると、急にそう言う天宮。
その手には綺麗にラッピングがされたもの…。
俺の名前と同じ空色のラッピング…。
もしかしてそれを考えてこの色にしたのか?
すっと手からそれを受け取ると、びっくりしたような顔をした天宮と目があってしまい、すぐ反らす。
嬉しいのに、素直じゃない俺はぶっきらぼうに…
「…サンキュ」
そう言うのが精一杯。
それだけなのに、耳が熱かった……。