卒業の先に~俺達の関係はこれから~
「卒業か~なんか実感湧かねーな」
HRも終わり、校庭にでると、いつもつるんでる、山崎が言う。
みんなあっちこっちで別れを惜しんでる。
俺の目は無意識にあいつを探す。
……居た。
さっきとは違い、友達と笑顔で写真を撮って居る。
本当に…本当にこれで終わり…。
その時、一瞬目が合った。
しかも悲しそうな顔しなかったか…?
…やっぱりこのままなんて駄目だ!
『…わりぃ。俺ちょっと!』
「は?おい!空!?」
急に走り出した俺に、後ろからそんな声が聞こえたけど振り返る暇なんか無い!