いじめられッ子には救済を。
少年Aを保護しました。
『少年。名前はー??』
梯子を登ったお気に入りプレイスに、もう泣き止んだ少年Aをご招待した。
「白井彼方[シライ カナタ]ッて言います。」
……白井??
ッてあの白井か??
『お前、3年に兄ちゃんいるー??』
「要にぃのこと知ってるんですか??」
…やっぱりな。
どことなく顔の感じとか声とか似てると思ったんだよ。
白井の顔を、すごーく優しくほんわかさせた感じ。
『知ってますとも。
前にちょっとありましたから。』
襲われかけたり。
「それより、あ、あの…先輩の名前は…」
『あぁ、申し遅れました、中島希美と申しますー。』
以後お見知りおきをー。
「…中島希美ッ?!!
ッて噂のですか??!」
…そんなに警戒しないでよ。
先輩、悲しいわー。