いじめられッ子には救済を。

「希美先輩、ここで初めて会ったときに言いましたよね?

今飛んだら、相手に抵抗も反撃も謝ってもらうことも出来ないんだぞッて。」



あたしそんな良いこと言ったかな…?



「あの時、先輩が止めてくれなかったら、僕は彼らから逃げるだけで人生を終わらせていました。

そのくらい本気だった。」


ホントに飛ぶ気してたもんね。



『でも、あたしは、当たり前のことをしたと言うか、』


人が目の前で死ぬとこなんて見たくなかっただけで、、



「理由なんて、なんでも良いんです。

ただ、本気だった僕をこの世に留めてくれたのが希美先輩の言葉で、

立ち向かうチャンスをくれたのも希美先輩だった。

僕はそれがすごい嬉しいんです。」




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