いじめられッ子には救済を。

―――

「…グスン……ご迷惑をおかけしました…」


『いえいえ。
スッキリしました??』


「…もう、大丈夫です。」



じゃあよかったデス。


『話せる??』



「…はい。

………僕がいじめられ始めたのは、入学して少ししてからでした―――」



白井弟が小さい声で話し始める。




いじめが始まったのは入学して少したったころ。


友達と遊びに行ったときに軽い額を奢らされた。

財布忘れたからって。


それから、遊ぶ度に奢るように言われて、遊ばないときも金を出すよう言われるようになった。

断ると睨まれた。
殴られて、蹴られた。


段々、クラスからもシカトされるようになり、誰とも話さなくなった。



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