いじめられッ子には救済を。
校門の前には、
赤に近い茶色の髪で、ピアスいっぱいの耳で、かっけぇサングラスで、ゴツい指輪を付けたお兄さん。
『凌チャンさーん。』
そうあたしの彼氏。
柴崎凌斗。
「お、のん!!
遅せーし!!」
『ごめんごめん。
のんびり喋ってたから。』
「…まぁ、いいや。そいつは??」
あたしの隣にいる白井弟を指差す。
『さっき助けたの。
ね??』
「は、はい……!!
し、し、白井彼方と言います……」
めっちゃビビってる様子。
ちょっと涙目だし。
『大丈夫だよ。
怖い格好してるけど、優しい人だから。』
頭を撫でてやる。
なんかホント、犬だなぁ。