いじめられッ子には救済を。
かつあげは犯罪だ!!
ガチャッ!
しばらく待っていると、ドアが開く音。
そんで、ドタドタと数人の足音。
「来たんじゃん??」
『みたいですね…。』
「希美先輩ー??!」
はぁ……
『……はぃ。』
「そんなんじゃ聞こえないぞ??」
む……
『…はーい!!
ここにいまーす!!』
入り口からは見えない裏の方から顔を出す。
「あ、これ持ってきましたよ!!」
爽やか笑顔な優等生風の奴を先頭に、後ろに4人の男子生徒。
うち一人は白井弟だ。
『悪いね。ありがと。
コイツがコントロール悪くてさー。』
裏に隠れてた圭介クンを引っ張り出す。
こんなんでも3年の不良だし、ちょっとは役に立つだろ。
「はぁ?!
なに人のせいにしてんだよ。
お前が勝手に……」
「長谷川先輩??!」
先頭の優等生風の奴が割り込んできた。