いじめられッ子には救済を。

「……なんか、うん。
気に食わんよね。」

ボソッと聞こえた。


『……なにが??
わっ!!』


急に車を発進させる凌ちゃんサン。



『どうしたの??
どこ行くの??』


「のんの家。」


『え?!
家片付いてないよ??!』


「ちゃんとシートベルトして。
俺が捕まっちゃうでしょ。」



ムスッとした表情で運転を続ける凌ちゃんサン。


一体どうしたというのだろう。


てか、つい1分程前まで圭介クンと白井弟の話をしてたのに、なんであたしん家??



凌ちゃんサンってたまによくわからん時があるよね。


まぁ、そんなときはなんとなく従っておけばいいんだけど。



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