いじめられッ子には救済を。

「希美、何度だった??」


あー…ッと、、

『37度5分。』



だいぶ下がったね。

睡眠の力ッて偉大だ。


「お前、全然大丈夫じゃねーじゃんか!!」

「早く帰って休んだ方が良いですよ!!」


兄弟ってやっぱり似るもんなんだね。


慌て方がいっしょだ。



『別に、そんなに慌てるほどのことじゃないでしょうが。

これくらい、平気平気。』



微熱よ微熱。



「一日中爆睡した奴が威張るんじゃねーよ。

ほら、帰んぞ。」



『…だからー、平気だっ「途中で倒れられると迷惑だから言ってんだよ。

お前は他所様にまで迷惑かける気か。」


あたしのリュックを持って、保健室を出る圭介クン。



そんなに急がなくたって良いじゃんか。


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