いじめられッ子には救済を。
「オレらの親のこと聞いただろ?
ホント、クソみたいな親でさ、
中高は、私立の難関校行って、大学も名門入って、立派なお医者様になる。
これがあいつらが作ったレール。
オレはそのレール辿ることを拒否した。
適当に遊んで暴れて生きるって、、
その分、彼方にあいつらのプレッシャーがかかって、
人になんも言えない性格になっちまったんだけどな。」
珍しく饒舌な白井兄。
真剣に弟が心配でたまらないんだ。
「だから、、なんつーか、
罪滅ぼしみたいに見えるかもしんねーけど、オレは彼方の力になってやんなきゃなんねーんだ。
オレがあいつの味方になる。」
強い目をした白井兄。
こんな強い兄ちゃんがいて、弟は幸せだな。
『…じゃあ、あんたとあたしは同志ってわけだ。
…あたしからははっきり言えないからさ、放課後にあそこに来てよ。』
こないだ白井弟がかつあげされてた場所を指差す。
『なんかわかると思うよ。』