いじめられッ子には救済を。

…………どうしよう。


とってもとっても恥ずかしくなってきた。



この体勢とは、白井兄が後ろからあたしを抱き抱えている状態。

あたしは白井兄の膝の間に座っている。


あたしの髪を掬って…

……クンクン嗅ぐなー!!!



「シャンプーの匂いか??」



ダメだ!!
ハズい!!


ガバッと立ち上がって出ていこうとしたら、外ががやがやしだした。



「おまッ、見つかんだろ!!!」


グイッ と引っ張られ、またもや白井兄の膝間へ。



『ふざけんなッ!!
ハズい!!!』


「いいから黙れッ!!!」



大きな手で口を覆われてしまった。




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