いじめられッ子には救済を。

「あいつらか??」


陰から覗くと、確かにあの優等生風やつが見えた。

白井弟は見えないけど、絶対あいつらだ。



コクコクうなずくのと同時に、あいつらの話す声が聞こえた。



「お前なんなの??

長谷川先輩と仲良くなれば助けてもらえるとでも思った??」


「あの人だって所詮は不良。

オレらと同じようなこと、散々してきてんだよ。」



バカにしたような話し方。

圭介クン、なんか言われてんぞ。



「圭介先輩はこんなことしない!!」


…ッ!!!
白井弟の声だ!!


白井兄を見ると目が合った。


険しい顔でうなずく。



「うるせェな、
いいから金だせよ。
親に言えばたっぷり貰えんだろ?」




ガタンッ!!!



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