優等生☆優ちゃん!!!



「貴方の名前……櫻庭………何??」


『櫻庭幸人』

教科書にはそう書いていた


「櫻庭は読めるのよ
……ゆき…と……ゆき…ひと…かしら??」



悩んでいる顔は自己紹介の時とも
教師と話す時とも違っていた


「わかった『ゆきと』ね!!正解でしょ??」


眉間に沢山寄ったシワは
一瞬にして消え失せ

その顔には瞬時に眩しい笑顔が灯った










「………はずれだよ」





< 67 / 145 >

この作品をシェア

pagetop