年上彼氏
「なぁ、俺の女になんね?」
……は?
「おい、ボケっとしてんなよ」
「あの…今なんて?」
「だーかーらーっ!俺の女になれって言ってんの。お前の生意気な態度気に入った」
いやいや。
そこ気に入ったとか言われても困るし。
そもそも初めて会った人に俺の女になれとか意味不明だし。
この人頭大丈夫…?
「あの…意味わかんない…ですけど」
「お前理解力ねーな」
いや、誰でもこうなるでしょ。
私の理解力の前にあんたの思考力疑うよ。
なんて言えないけど…。
「じゃぁ…これでわかるか?」
そう言うと王子は私との距離を縮めた。
え、なになに!?
もしかして生意気過ぎて殴られる!?
やだやだやだやだ!!
私は怖くて目をつぶった。
へ……?
目を開けると口元を上げいたずらっ子みたいに笑ってる王子がいた。