年上彼氏
おばさんはニコッと笑って…
「なら大丈夫ね」
え、何が?
「怜奈ちゃんのことよろしくね」
「はい、わかりました」
おばさんは帰っていった。
いやいや。…えぇ?
「つーことだから。早く鍵あけろ」
あの笑顔はなく命令口調。
あんたの家じゃないよ、ここ。
「私なら大丈夫だから。帰っていいよ」
「お前の母さんいないの?」
「え…まぁ。今日の朝いきなり出張行くって言われてさ」
「とりあえず早く鍵あけろ」
…自分で聞いといて。
まぁ…今日は送ってもらったしお茶ぐらい出した方がいいよね。
「はいはい」
私は王子を家にあげた。