年上彼氏
「なによ…てか近い」
「顔赤いけど?」
そう言って私の顔をのぞきこむ。
ち、近いってばっ。
絶対確信犯だよね…。
こんな顔で見られたらどんな女の子だってドキドキしちゃうよ…。
どんどん王子の顔が近くなってくる。
またキス…?
私は無意識のうちに目を閉じていた。
「ふっ…キスしてほしいの?」
王子が私の耳元で囁く。
「ちがっ…違うし!」
私は急いで王子から離れる。
ねぇ…私、今キスされようとしてたよ。
逃げようと思えば逃げれたのに逃げなかった。
「お前…俺のこと好きだろ?」