年上彼氏
「寂しい?」
「へっ?」
寂しそうなこいつの顔みたら思わず口走ってしまった。
「いや…なんつーか…何でもねぇ」
なに聞いてんだよ、俺は。
「寂しくないよ。」
怜奈はそう言って笑った。
俺はその笑顔から目が離せなかった。
その笑顔が綺麗すぎたから。
「お母さんは女手一つであたしを育ててくれて、仕事も男の人並みに頑張ってて…。そのおかげで私は何不自由ない暮らしができてる。だから寂しくないよ」
そう言うと怜奈は残りのハヤシライスを食べ始めた。