夜明けのカンタータ《詩集》
三分間
病室の窓から飛び降りた君は
あの日
虹を追いかけに行ったんだ
「世界はこんなにもキレイだよ」
そんなの 嘘だよ
冷たい朝を知らせる置時計
チクタクチクタク
泣き方さえ知らずに
それでも朝日は容赦なく
僕の頬をぶつんだ
午前二時の悪魔
午前三時の天使
午前四時の君
みんな
即席の冷めた笑いで
やさしさを歌うんだ
「世界はこんなにもキレイだよ」
そんなの 嘘だよ