夜明けのカンタータ《詩集》
いつものように
鳴り止まない耳鳴り
途切れた電子音
笑えないままの向日葵が
つめたい目でそらを仰ぐ
錆び付いたギターの音は
夕日の熱と一緒に薬指の魔法を溶かして
中途半端なやさしさで僕を踏み付けた
鳴り止まない耳鳴り
途切れた電子音
笑えないままの向日葵
嘘が嫌いな 君
ただ
いつものように
ばかね、と笑ってほしかった