夜明けのカンタータ《詩集》
インスタント
おはよう
こんにちは
さようなら
くだらない冗談を織り交ぜて
現実を悲観する日々
僕らなかなか
うまく笑えてるだろう
きしんだ心を抱きしめてくれる手は
いつも折れてしまいそうなくらい細くて
あたためても同じなんだよ
真ん中がこんなにからっぽなら
お湯を注いで三分間
ボタン一つですべてが嘘
便利な世の中になったね
それでもどんどん
ほんとの笑顔だけ
忘れていく気がするんだ