夜明けのカンタータ《詩集》
バッヘルベル
新しい朝を始めよう
悲しい歌も今だけは
そっと靴箱にしまって
輝く太陽 入道雲
一度も使わないままの傘
溶けたアイスクリームと君の笑顔
明日もまた
約束の時間に遅れそうな君を
待つのも悪くないなあなんて
笑って過ごす
もうすぐ 夏の日
かなしみも思い出も
今だけは眠らせて
沈む夕日におやすみを
昇る朝日におはようを
笑顔で
ほら
のびをして
新しい朝を 始めよう