夜明けのカンタータ《詩集》
交差点


思い出と涙が交差していく街並み


背中に背負ったものはあまりに大きすぎて

君が消えた夏を通り越した今も
よたよたと 一人ぼっちで歩いている


なにもかもがまぶしくて
少しだけ目をとじた


首筋に懐かしい体温が触れた気がして

僕はしずかに涙をながした


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