夜明けのカンタータ《詩集》
流星


泣きたくなって空を見あげた
朝をしらない暗闇が僕を見た

問いかけても答えはなかった
ただ見えない明日だけが
重くのしかかった

さようならと言えなかった
約束を果たせなかった
追いかけることも
ひきとめることもできなかった


なみだはきらめいて

僕の頬を斜めにつたった

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