セキララ☆
「えっ、鈴。これどういう事なの?」
美鈴は興奮したように、そう言ってくる。
私は何をどう言えばいいのか分からず、黙っていた。
「女だけでライブハウスに来るなっ」
「何で?」
「ライブが終わった後ってのは、皆が興奮しているんだ!もし変な男にでも連れ去られたら、どうするんだっ?!」
カチンっときた私は、いつの間にか怒鳴っていた。
「何で悠太にそこまで怒られなくちゃ、いけないわけ?ライブに来るが来なかろうが、私の勝手でしょっ?」
「俺は鈴を心配してだな……はぁ、もういいっ。勝手にしろっ!」
そういうと、悠太は楽屋を出ていった。
何なのよっ、何なのよっ!
悠太のくせにっ!