セキララ☆
「鈴ちゃんに美鈴ちゃん、今日は僕が送っていくよ」
それから私達は櫂くんと一緒に、帰宅道を歩いていた。
「鈴ちゃん、まだ悠ちゃんの事怒ってる?」
「……」
「悠ちゃんはホントに、鈴ちゃんの事が心配だったんだよ?」
「それは分かってるけど……」
「ん?」
「あんなに怒られるなんて思ってなかったし、正直ちょっとショックだった」
「悠ちゃんが怒ったことが?」
「うん……」
「確かに僕も、あんなに怒った悠ちゃん初めて見たよっ?でもね、それだけ心配だったんじゃない?」
「うん……」
「あっ、私の家、此処です」
いつの間にか、美鈴の家の前に来てたみたいだ。
「もうお別れか。僕は寂しいよ、美鈴ちゃん」
「ははは……」
流石に美鈴も、苦笑いしか出ないようだ。
「じゃあねっ」
「うんっ」
「今日の事は皆に内緒にしててね?」
「はいっ」
そう言うと、美鈴は家へと入っていった。
それから私も家まで送って貰い、さよならをして家へと入った。
やることは全て終えて、私はそのまま就寝した。