たんぽぽ
俺、君
人間不信の君
「誰あんた。」
「ひっ……。」
出会ったのは美術室だった。
2限目の時、俺は寝るためにソファーのある美術室に行った。
保健室でも良かったんだけど、先生とかがうざいから美術室にした。
そしたら君がいたんだ。
栗色のサラサラの髪。
ぱっちりした目。
きめ細かい肌。
可愛い……と思う。
俺はそういうの疎いからよく分かんないけど。
「そこ、俺の場所。」
「…………。」
俺が作った適当なルールに無言で従うそいつ。
泣いていたらしい。
目が赤く、潤んでいる。
そいつはソファーから降りて、ソファーの隣に体操座りした。
俺は全然気にする事なく寝始める。