たんぽぽ
さっきなぜ気付かなかったのか。
俺は俺自信の無関心すぎるのが、ムカついた。
見えなかった……俺、ヤバすぎだろ。
「洗うぞ。」
「……!?」
俺は少女Aを水道の前に連れていき、頭を下げさせた。
少女Aは何がおこっているのか分からないようで、頭の上にはてなを浮かべている。

取れるか?コレ。

幸いな事に、ペンキはまだ渇いてなくて、わしゃわしゃ洗ったら取れた。
…毛先は傷んじゃったけど。



俺は水道の汚れをおとしながら、少女Aに話す。
「傷んだとこ、切れよ。」
「…………。」
「…なんで洗わなかった。」
「…………。」
「泣きたくなるのは分かるが、やるべき事はやれ。」
「…………。」
汚れをおとし終わって、キュッと蛇口をしめる。
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