たんぽぽ
奴らに合わせるとか嫌だ。
つーか絶対無理。

だから浮くんだよな。
分かってるけど、無関心だからしょうがないし。
てか仲間になりたいと思った事が一度もないから、どうでもいいんだよね、正直。

悪口なんて耳をすませば、いつだってどこだって聞こえてくる。
それを聞くか聞かないか、気にするかしないか。
ただそれだけだ。
俺だって気にしてたさ。
小学生のころなら。
でも、悪口が終わることなんてないだろ。
俺の事だし。
俺の悪口は絶えるわけないだろ。
俺は俺、変わらないのだから。


だから、『浮いた奴』で定着する俺。




なんでだろ。
こんな事を考えた今、朱詩の泣く姿が脳裏に浮かんだ。


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