たんぽぽ

泣く君

次の日。
俺はなぜか少女Aが気になってしょうがなかった。

俺と似てるからなのか?

自分でも分からないまま、登校中、1限、ずっと少女Aの事を気にかけていた。

なぜ少女Aはあそこにいた?
俺の特等席に。

疑問はきりがなかった。

俺には友達がいない。
浮いてる。
人に合わせるのがめんどくさいから。
男子に話し掛けられたのは、1年のはじめだけだったような…違ったような。
とりあえず、返答が適当だったり無表情だったりして、すぐに人は離れていった。
虐め…られてたのかな?
周りとか全然見てなかったから、気付かなかったかも。
話す相手がいないから、少女Aについての疑問ばかりが出てくるんだ。

そうだ、そのせいだ。
……それにしても気になる。
暇だし、美術室で寝よう。


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