貴女のためのこの命...
学校は昼までだったので、絋介と達也とご飯を食べて別れた。
『今日もいい天気だな~。』
そらには飛行機雲がきれいに伸びていた。
『兄ちゃん!!!』
『おっ、健太。久しぶり。』
病院に行く途中で健太に会った。
『今日も一緒に遊んでくれる?』
『ごめんな~、今日はちょっと用事があるから無理なんだ。』
『ちぇっ。明日は?』
『明日か~、晴れてたらな。絋介と達也も連れてきてやるよ。』
『本当に!?やった!!!約束だよ!!!』
健太と少し話した後病院へ向かった。


『すみません。横道由香さんの病室は何号室ですか?』
『え~...310号室です。』
『ありがとうございます。』
僕は彼女のいる病室に向かった。
"コンコン"
『はい。』
『失礼します。』
『えっ!!!啓介さん!!!どうして!?!?』
『ちょっとお見舞いに。』
『窓から見てたら啓介さんの姿が見えて...でもすぐ何処かへ行ってしまったから、帰っちゃったのかと思ってた。』
『驚いた(笑)』
『うん、でも嬉しいな!!!』
『そんなに喜んでくれるなんて...来て良かった。』
『ねぇ、啓介さん。今日はこの後用事はない?』
『うん、ないけど、どうしたの?』
『じゃぁ私に啓介さんのこといろいろ教えて!!!』
< 17 / 19 >

この作品をシェア

pagetop