小さなヒカリ



「どうしたの?
ヒヨリが傷だらけに
なってるじゃない!?」


「これは…」


滝井君の事を言おうと思ったけど
やめた。


『そんな猫に『ヒカリ』なんて
名前付けるな!!!』


滝井君の言葉を思い出す。


多分、滝井君も久住さんの事が
好きだっただろう。


だから、あんなことを
言ったんだ。


滝井君のことを悪く言えない。



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