可愛くなってやる
なんてぼんやり考えてたらもう5時半で
もう日が暮れかけてた

暗くなるのが早いこの季節は
部活が終わるのも早くて
もうかたずけを始めていた


「もうすぐかな……」


教室暗くなってきたし
下駄箱に行こうかな
どうせ川崎くんも下駄箱通るだろうし………

そう思って
荷物もまとめて
教室から出ようとした


そしたら遠くから足音がして
川崎くんじゃなくておばけだったらどうしよ
なんてばかなこと考えてたら

足音はどんどんちかずいてきて




たったったった……


えっ止まった!?
えっどうしよ!
なんか怖いよ……


カチャカチャッバサッ

「ひっ!」


「ん?……あっ瑞希ちゃん!
ごめんごめん!慌てててさ
ベルトとかぐちゃぐちゃで直したら学ラン落ちちゃっって!
こんな暗いのに変な音たててごめんな?
こわかった?」



「えっあっちょっとこわかったけど……」
慌てててって
ちゃんと着替えてから来ればいいのに………


「まじかっごめんね」

本当に申し訳なさそうにした川崎くんは優しく謝ってきた


「全然いいよっ!うちがへんな怖いこと考えてただけだし……」

「ははっなんかありがとう!」

お礼言われたし笑ってるし
なんかよかった

「あっ!…用ってなに??」
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