しるし

はやとは手を緩め、私の顔を見た。


「何…?」
「どうして…事故の後、私から離れたの?」
「…―」


はやとは悔しそうな顔をして、下を向いた。

私は、はやとの顔をのぞきこみ言った。


「…話して?」
「…まりあの父さん殺した車の運転手は…俺の友達だったんだよ…―」
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