しるし

「大学やめて、結婚するんだって?…おめでと」
「ありがと」
「あ…とさ」
「…ん?」

せいなは立ち上がり、私に向かって頭を下げた。


「ごめんっ!!」
「えっ!?」
「こんなんじゃ、すまされないと思ってる。さえの事も…。まりあ裏切った事も…。でも、ごめんなさい!!」

私は立ち上がった。
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