僕らの宇宙戦艦奮闘記




「……………かしこまりましたわ。艦長。」


 まったく、困った艦長さんですわね。と言うと、花子は、そっと艦長席の隣に立ち、ゆっくりと美並の右手に手を添える。


「かっこよかったですわよ。少し見直しましたわ。」


 ありがとう。花子。


「はぁ~」


 美並は息を吸い込む。


 戦艦は全速前進で地球大気圏内に突入。


 隕石も捉えた。


 そして・・・。


「行くで!野郎ども、碇を上げろ!出陣や!!!」


 楓節全開。いざ尋常に勝負。


 待ってろ、隕石。ぶっ飛ばしてやるわ!


「それでは、海賊ですわ・・・。」


 やれやれとため息をつく花子


「・・・私の先祖はバイキング。」


 聞いとらんで、カルラ。



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